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精神障害と犯罪について

先日石川県内で精神障害者とみられる男性が傷害事件をおこしたとのニュースが報道されました。もちろん「事件」としてとらえるならば非常に痛ましい事であり、被害者の方の心中を察すると胸の痛む事この上ないです。

しかし、この事件の本当の問題点は、
「精神障害者」が十把一絡げにされている報道業界の認識の乏しさです。

病状による犯行か否か、白黒ついていない時点で、その人の病歴を持ち出すことがどういう意味を含んでいるのか理解されておられるのでしょうか?
まったく関係のない、精神科に通院・入院している方々が、この手の報道を聞いてどういう気持ちでおられるか・・・・・それを考えるだけで胸が痛みます。
精神障害者だけ、何故病歴を暴露するのか?甚だ疑問です。他科の疾患でも精神症状を呈することはあるわけで、ならば犯罪を犯した人は全て病歴を公開するべきなのではないでしょうか?「心筋梗塞である」とか「糖尿病である」とか・・・・・
根底には「精神障害は犯罪と結びつきやすい」「犯罪者予備軍」との非常に誤った認識があるからでしょう。

しかし事実は違うのです。統計学的には一般の犯罪よりも精神障害者による犯罪は少ないとの統計が出ています。「数字なんてどうにでもなる」という方もおいでるかもしれませんが、この比率は昨今のニュースを見ていても明らかだと思います。

知ってください。
このような報道の陰であらたな「被害者」が生まれており、その人達がどれだけ傷ついているか・・・・

考えてください。
正しい報道とはどうあるべきかを・・・・・・言論の自由の名のもとに全てを伝えるのが本当の正義なのか・・・・

イメージしてください。
このストレス社会、いつ自分が精神障害を負うか分かりません。そうなった時、このような報道を聞いて自身がどう思うのかを・・・・
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by jotoyasuragi | 2007-10-17 19:58 | サイコドクターひげの独り言

金沢市にある医療・福祉施設です。


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