城東やすらぎグループ ブログ

jyasuragi.exblog.jp
ブログトップ

糖尿病(前編)

城東やすらぎグループホームページはこちらから

1. 糖尿病はなぜ恐い?

 糖尿病が怖いのは、いろんな合併症が高率に起きるためです。
以下の3つの病気を、糖尿病の大血管障害と言っています。糖尿病のために動脈硬化の進行が速くなってしまうことが原因です。

1)心筋梗塞、狭心症
2)脳梗塞
3)閉塞性動脈硬化症
:下肢への血流が悪くなります。

 いずれも、命とりになりうる怖い病気ばかりです。でも、これらの病気は、発症する直前までほとんど症状がありません。
 ある日突然に、発症しますので予知できないのです。これが、これらの病気が怖い理由です。健康診断で糖尿病または糖尿病の可能性があると指摘されたら、放置することなく、早々に病院受診しましょう。

 糖尿病では小さい血管もダメージを受けます。微小血管障害と言います。その結果、以下のような病気になりやすくなります。

1)糖尿病性神経障害(自律神経障害もあり):
  手足のしびれ(特に両足先のしびれ)、発汗障害(汗かき)、インポテンツ(勃起不全)など。
2)糖尿病性網膜症(最悪の場合は失明):
  糖尿病の方は、何の症状もなくても定期的に、眼科を受診が必要です。適切な時期に、
レーザー光凝固療法を行えば、進行をくいとめることができます。
糖尿病は昔は失明する病気でした。今は、レーザー光凝固療法がありますが、
糖尿病を放置していたら、昔と同じことになってしまいます。
3)糖尿病性腎症
  腎臓がダメージを受けます。透析をされている患者さまのかなりの方が、糖尿病です。

 これらの合併症も、かなり糖尿病が進行しませんと症状が出ません。
たとえば、失明してしまってからでは治療できません。透析が必要になってしまったら、
一生透析が必要です。

 繰り返しになりますが健康診断で、糖尿病、またはその疑いと言われたら、放置せずに、
早々に病院受診しましょう。



2.メタボリック症候群と糖尿病はどっちが悪い?
 以下のようなご質問をお受けすることがあります。
「自分は相当な肥満だし、糖尿病もあるみたいなので、メタボリック症候群ですか? 」
どうもメタボリック症候群が何なのか、正確に伝わっていないようです。
もし、明らかな糖尿病があれば、メタボリック症候群ではなく糖尿病です。
もし、明らかな高血圧があれば、メタボリック症候群ではなく高血圧です。
もし、明らかな高脂血症があれば、メタボリック症候群ではなく高脂血症です。

 メタボリック症候群というのは、典型的な、糖尿病、高血圧、高脂血症がなくても注意しないといけないということで、提唱されている概念です。

 どっちが良い悪いというわけではありませんが、メタボリック症候群よりも、典型的な糖尿病の方が病気はより進行していることになります。

 おそらく、国としても典型的な病気になる前に、はやい段階でチェックして国民の健康増進につなげたいということで、メタボリック症候群の概念を浸透させたいのではないかと思っています。典型的な病気になる前の、メタボリック症候群の段階で何とか対策をたてたいものです。



参考ブログ:http://aachan1219.jugem.jp/

[PR]
by jotoyasuragi | 2008-05-20 03:48 | Dr.Xの内科疾患シリーズ

金沢市にある医療・福祉施設です。


by jotoyasuragi